'75 8.8 ROCK DAY LIVE 1975.10.1 発売
- Devil Woman
- Do What You Want
- Double Dealing Woman
- Highway Star
(紫の演奏楽曲のみ)
沖縄に凄いバンドがいる! って噂はたまに聞きました。それがラジオからだったのか、雑誌の記事だったのか…
記憶は曖昧ですが、そんな幻の沖縄のバンド「紫」がとうとう本土に姿を現した時のライブ録音。
大阪で行われた第3回8.8 Rock Dayというバンドコンテストの2日目の8月9日、紫はゲストとして万博お祭り広場のステージに登場!
この日、紫が出演するという情報がもっと早く東京に届いていたら足を運んでいたかもしれません。
しかし、2ヶ月後にこうして音源がリリースされるなんて狂喜!
でも、当時の高校生にとって2枚組のLPを買うというのは清水ジャンプに匹敵です。あの頃仲間うちで、欲しいけど2枚組だから高くて手が出ないベスト3が
Deep Purple Live in Japan、いとしのレイラ、BBA Liveでした。そんな中、はっきり言って欲しいのはD面(2枚目の裏のみ)だったこのLP。しかし、前述の3枚は探せば持ってる友人がいる!借りればいい!
でも、紫は自分しか知らない!買うしかない!もう清水の舞台から飛び下りたねぇ。初めて聞いた紫に戦慄を覚えました。この音で私フォークからロックに転向してしまいました。ジャケットに写っているメンバーの写真を観ているだけで感動でしたよ。だって、メンバーの顔を見るのも初めてだったもんで…
MURASAKI 1976.4.1 発売
- Double Dealing Woman
- Devil Woman
- Rock and Roll Nightmare
- Lazy
- Do What You Want
- Maze
- Far Away
- (Now I'm) Free
- Rock'n Roll Singer
- Wrath of the Gods
1975年、本土上陸を果たした紫。音楽雑誌などでも取り上げられることが多くなり、スタジオ盤での音源が期待されていた。録音は75年10月〜11月
そして、翌年76年の春、ようやく手許に届いたのがこのLP
。
もしや? と密かに期待していたDeep Purpleのカバーも収録!
しかし「Lazy」とは… また渋い所を持って来たなー
。まあ、いきなり「Highway Star」やら「Burn」って選曲より
アルバムに馴染んでる気がします。
東京でのレコーディングへの思い(プレッシャー?)までも
しっかり楽曲にしてしまうのも、たいしたもんですね!
この「Rock and Roll Nightmare」を初めて聞いた時
「Smoke on the Water」を連想したのは私だけではないはず!。
ちなみに、ラストの3曲はCD化の時に追加されたものです。それぞれ、単独でのCD化は無いだろう…と危惧していたシングル曲ですが最後に収録してくれたので、ちょっと嬉しかったです。
途中に挟まれるとLPで聞いていた曲の流れが壊れてしまいますからね。
たまにそういうことやらかすCD化があるから〜。
(Now I'm) FREE 197610.1 発売
- (Now) I'm Free
- Do What You Want
紫初のシングル盤です。
当時としては珍しい30センチ45回転のLPサイズの大きなシングル
。
17センチが600円の時代、800円と少し割高でありました。
それにしても思いきったジャケットデザインですよね。ちなみにB面(懐かしい言葉だ)に収録されているのは
お馴染みの「Do What You Want」ですが、実はこれは新録で、ファーストLPの物とは別バージョン!
ジャケットのタイトルの下に
CAUTION : For best results play this record LOUD!!
と書かれているのがイイですねぇ~
IMPACT 1976.12.15 発売
- Doosday
- Fly Mw Away (From Here)
- Let Me Go
- On Wings of Love
- Mother Nature's Plight
- Take You for a Ride
- Just a Rock'n Roll Band
紫 セカンドにして、最後のスタジオ盤のアルバムだと思っていました。(2010年6月に新譜が出るまでは)
もう、いきなり1曲目の「Doomsday」からかっこイイ!
77年のIMPACTツアーのオープニングでもありました。個人的には「On Wings of Love」のKeyソロの展開が好きでした。ライブで聞く「Mother Nature's Plight」も戦慄ものでした。波のSEをバックに演奏されるこの曲の間奏での「なんた浜」を聞いていると、このバンドって本当にハードロックバンド?だろうか?と感心してしまいました。Deep Purpleの「Child in Time」に通じるような考えさせられる歌詞ですが、どこか癒される音。これが東京のバンドだったら、この音は出せないなぁー、などと独り納得した記憶があります。
そういえば、このジャケットと同じポスターがありましたが、ずっと壁に貼ってあったもんで… ボロボロになった為に捨ててしまいました。嗚呼、なんて事を…
ROCK'N ROLL SINGER / WRATH OF THE GODS 1977.7.1 発売
- Rock'n Roll Singer
- Wrath of the Gods
紫 唯一の17センチシングル盤です。両A面という事なのでしょうか?それぞれのジャケットがありますが、形式上は「Rock'n Roll Singer」がA面という事になっています。しかし、この曲かっこイイのですが、
ボーカルにかかっているエフェクトが非常に気になりますね。そういう意味ではB面の「Wrath of the Gods」の方が好きかな!
この曲は「神々の怒り」というサブタイトルがついてます。歌詞がかっこイイです。この2曲とも、ファーストアルバム「紫」のCD化の時に収録されました。
DOIN' OUR THING 1977.11.10 発売
- Just a Rock'n Roll Band
- (Now I'm) Free
- Tush
- Wrath of the Gods
- Blackout
- Rock'n Roll Singer
- Don't Come to My Side
- Rock'n Roll Nightmare
- Double Dealing Woman
- Mother Nature's Plight
- Doomsday
- Far Away
- 過ぎ去りし日々
- Fireball
- Ending Theme
2枚組のライブアルバム。1977年9月、コザにある「ライブハウス紫」での演奏を収録したものですが、生々しい程にデッドな音でまるでその場に居る様な気分になるMIXになっています。
台風9号来襲のために録音機材の搬入が遅れるというアクシデントに遭遇。そして、録音の電源供給のために電気工事まで行った末に出来上がった音源とのこと。収録曲の「Blackout」はこの台風のために街中が停電になった事をヒントに
ジョージ紫氏が作ったそうです。転んでもただでは起きないですね!
「Don't Come to My Side」は
なんとなくRainbowのライブのBluesに似てる…
あ、これは禁句ですか?
実は、コンサートで聞いていた「過ぎ去りし日々」
が収録されていてちょっと嬉しかった!
なんか紫っぽくない曲ですけど、好きでした。この曲はドラムの宮永さんが歌ってます。
「Fireball」のギターソロ、本物みたいだし…やるなぁ。でも、残念なのはせっかくのライブアルバムなんだから、もっとライブの写真なども載せてほしかったです。
STARSHIP ROCK'N ROLLERS 1978.5.1 発売
- Starship Rock'n Rollers
- Another Lonely Day (Ooo Baby Baby)
紫 最後のシングル盤、というか最後のレコードでありました。(再結成は除く&2010年に新譜が出るまでは…)
このレコードの発売の4ヶ月後の9月22日の那覇市民会館でのコンサートを最後に、紫は解散してしまいました。
「Free」同様、30センチ45回転のシングルです。ちなみに1000円でした。7分50秒もある「STARSHIP ROCK'N ROLLERS」はお気に入りの曲でした。ファーストアルバム「紫」のCD化の際に他のシングルは収録されたのに、この曲だけは入らなかった… 悲しかったですけど、まあ、8分近くもある曲だからな、無理もないかと自らなっとく。
この曲のシンセのソロがすごく好きです。本当に宇宙を感じます。それにしても、曲とジャケットのイメージがずいぶんと違うなあと思うのは私だけでしょうか…
1979年「MURASAKI Forever」というベストアルバムに収録され、1998年に更に2曲追加されCD化されました。
歌詞の中に出て来る「Faster than the speed of light」って
Yngwie Malmsteenの曲にもあるよなぁ~
紫が先だ! なんてつまらん事で喜んだりして…
大人気ないですね。
MURASAKI FOREVER (+2) 1979.11.1 発売
- Double Dealing Woman
- Rock and Roll Nightmare
- Do What You Want
- On Wings of Love
- Wrath of the Gods
- Doomsday
- Mother Nature's Plight
- Starship Rock'n Rollers
- Take You for a Ride
- Lazy
1979年に発売された紫のベストアルバムです。
ファーストアルバム「紫」のジャケットに描かれた正面を向いたB-29と対をなしているジャケットですね。
「Do What You Want」ですが、できれば「Free」のB面バージョンだと嬉しかった。
ちなみに、1998年にCD化された時に2曲追加されました。(ラストの2曲)
実はアナログ盤で発売された時に選曲を見て購入しなかったんですよ。だって、すべてアナログ盤で持ってるし…
別にコレクターと言う訳でもないもんで。
でもCD化された時にゲットしました!
何故かと言えば「Starship Rock'n Rollers」のCD化が嬉しかったんです。
しかし、何と「Lazy」はアルバムとはミックス違いですね!
本来はオルガンがフェードインしてくるのですが、しっかり収録されています。
ファンとしてはちょっと嬉しいです。初めて紫を聴く人にはなかなか分かりやすい選曲のアルバムではないかと思います。
MURASAKI WHY NOW...? 1983.10.5 発売
- Magic Mountain Way
- Double Dealing Woman
- 海 人
- Fly-Away
- Starship Rock'n Rollers
- Home
- Smoke on the Water
- Doomsday
1983年8月21日、沖縄グランドパークでの再結成ライブの模様を収録。
このLPの発売された数日後の10月9日、
土砂降りの中、東京の日比谷野外音楽堂でも同様のメニューでライブがありましたが、アレンジちょっと変わっていました。
解散して5年、まさか再び紫のステージに遭遇するなんて思いもよりませんでした。アルバムには収録されていませんが、この時のセットリストの中の
「Do What You Want」を聞いた時、なんか妙な感慨がよぎりました。「There's nothing wrong if your hair is long」という歌詞を歌うショートカットの城間正男さんに月日の流れを感じてしまいました。下地さんもストラトじゃなかったのが淋しかった。沖縄での収録時のライブは観ていないのでどうも日比谷のイメージが強いです。ちなみに日比谷での演奏はアンコール含めて延べ15曲でした。ドラムソロが圧巻でした!
LIVE ROCK POWER 1987.10.25 発売
- Devil Woman
- Do What You Want
- Double Dealing Woman
- Highway Star
- Mother Nature's Plight
- Just a Rock'n Roll Band
- Tush
- Rock and Roll Nightmare
これは、ほとんど誰も知らないと思われるCDだと思います。
全てライブなのですが、頭の4曲が75年の8.8 Rock Day のライブからの収録。そして、残りの4曲は2「Doin' Our Thing」からの抜粋というなんだかすごく中途半端な内容なんですが… 買ってしまいました。これといった特典やおまけもなく、ライナーすらないブートレッグのようなCD。でも徳間のバーボンレコードから出ているちゃんとした代物です。
CDショップで見つけて衝動買いしてしまっただけなんですが…
今となっては珍しいかも?
と言って自分を納得させている1枚です。何故かジャケット違いで2パターン発売されていました。
BACK TO THE ROOTS 1998.11.21 発売
- And the Address
- Fireball
- Doomsday
- Do What You Want
- Mother Nature's Plight
- Take You for a Ride
- On Wings of Love
- This Time Around
- Owed to "G"
- Double Dealing Woman
1997年9月28日、宜野湾シーサイドパークでのライブ録音。
解散してから19年後の再々結成の模様です。紫の音響担当だった屋嘉部詳氏が不慮の交通事故で亡くなったのが再結成のきっかけだったそうです。生前、紫の再結成を望んでいた屋嘉部詳氏の思いを汲んで6人が集結したとの事。コンサートは交通遺児チャリティーというコンセプトで約14年ぶりに始動した紫!
2時間以上に及ぶステージ、映像も残っているらしいです。
きればDVDでリリースして欲しいですね。観たかった
しかし、CDに収録されている楽曲は何故かDeep Purpleのカバーが多いです。それもなかなか渋い選曲! できればCDも2枚組でリリースして欲しかったというのはファンのわがまま?
音楽から身を引いていたギターの下地さんもこの日のためにストラトを新調。全盛期に比べると細かいところはやばかったりもしますが、
この雰囲気はまさに紫ですね ああ、熱かった70年代が蘇ります!
実はこのライブに向けてのドキュメントが1997年10月27日
ニュースステーションで放映されました(約15分)
70年代の紫の映像も見ることができる貴重なものです。今となってはお宝映像ですね 。
OKINAWAN HARD ROCK LEGENDRY 2003.7.2 発売
- Double Dealing Woman(from 「MURASAKI」)
- On Wings of Love (from「IMPACT」)
- Blackout (from「DOIN' OUR THING」)
- Doomsday (from「Murasaki why now...?」)
- Take You for a Ride (from「Back to the Roots」)
- Woman From Tokyo (1973年未発表LIVE)
紫をはじめとしてコンディション・グリーン、喜屋武マリー with メデューサ、ZODIAC、
ジョージ紫&マリナー、ジョージ紫プロジェクト、ジョージ紫&OKINAWA… etc
伝説の沖縄ハード・ロックの音源をオムニバスにした2枚組アルバムです。
今となっては、廃盤で聴けないマリーwithメデュサーなど貴重な音源満載です。
2003年になってこんなアルバムがリリースされるとは!
収録曲名ですが、全部は多いので、とりあえず紫のみ。
しかし、紫に関しては目新しいのは「Woman from Tokyo」のみです。ノイズが乗ってるし、演奏もまったりしていて、わ私的にはイマイチ。
でも、レアな音源であることには変わりないですよね。
できれば当時の映像を何らかの形でリリースして欲しいです。
気になってるのが「Take You for a Ride」です。
IMPACT(セカンドアルバム)収録の曲ですけども、
それ以降のリリース時にはタイトルが変わってるんですよね~
「Take You on a Ride」 うーん歌詞カード見るとその部分も変わってるし
ああ、どっちが正解なのー? 私的には「for」の方が馴染みあるんですけれど…
GOLDEN☆BEST 2005.1.26 発売
- Devil Woman(Live)
- Do What You Want(Live)
- Double Dealing Woman(Live)
- Highway Star(Live)
- Free
- Do What You Want
- Rock'n Roll Singer
- Wrath of the Gods
- Starship Rock'n Rollers
- Another Lonely Day (Ooo Baby Baby)
- Double Dealing Woman
- Rock and Roll Nightmare
- Lazy
- Doomsday
- Tush(Live)
- 過ぎ去りし日々(Live)
ゴールデン☆ベストと題した邦楽のアーティストのベスト盤がドドッとリリースされました。
紫もその企画のひとつだったのですが、ベスト盤といえば1979年のFOREVERが有るので、選曲が大変だったと思います。
目新しい曲としては、Starship Rokc'n RollersのカップリングだったAnother Lonely DayのCD化でしょうか。それを意識したのか、裏ジャケットはStarship Rokc'n Rollersのレコードと同様のデザインになっています。しかしファンとしては1曲の初CD化だけでもこのアルバムを買ってしまいました。
IMPACT + 6 2007.9.10 発売
- Doosday
- Fly Mw Away (From Here)
- Let Me Go
- On Wings of Love
- Mother Nature's Plight
- Take You for a Ride
- Just a Rock'n Roll Band
- (Now I’m) Free
- Do What You Want (Single Version)
- Rock’n Roll Singer
- Wrath Of The Gods
- Starship Rock’n Roller
- Another Lonely Day (Ooo Baby Baby)
ゴールデン☆ベスト発売から2年後、
初期のアルバムたちが紙ジャケット仕様で再発されました。
内容は同じなんだから買わなくてもいいか…と思っていたら、やられました!Another Lonely DayだけでなくDo What You Wantのシングルバージョンまで収録されているじゃないですか!これはFreeのカップリングで、アルバムテイクよりもBPMが遅めで重たい感じのアレンジになっています。初めて聴いた時にはレコードプレイヤーの回転数がおかしくなったのか?と思ったほどでした。これが先に発売されていたら、ゴールデン☆ベストは買わなかっただろうなぁ…というある意味お得でレアな再発売です。
PURPLESSENCE 2010.6.9 発売
- Celestial Purplessence
- Into The Sun
- All Our Dreams
- Why Do You Lie ?
- I’m On Fire!
- No Monsters
- Kaleidoscope of Love
- Find Your Way
- 58
- On The Edge
34年ぶりにリリースされた紫名義のスタジオ盤フルアルバムです。(3rd アルバム)
2ndアルバムとの違いはボーカルとベースがメンバーチェンジした形ですが、このメンバーになるまで数々のメンバー交代がありました。まさか、オリジナルメンバーのギター二人が復活するとは思ってもいなかったので、まるで嬉しい誤算です。
東京では2008年の日比谷野音、2009年の下北沢とライブを決行し、そのステージ上でジョージ氏がこのアルバム発売を宣言。待つ事9ヶ月、ようやく手元に届きました! まさか紫の新譜を再び手にするとは思いませんでした。
昔の幻影を追いかけるのも良いし、
新しい音にぶちのめされるのもまた良し。
ただ、明らかに昔の音とは違います。
メンバーが違うなどの当たり前の事ではなく、
時代の空気感というか、紫は1970年代のバンドではなく現代のバンドとして新譜を叩き付けて来た感じです。
ドラムやギターの鳴りが明らかに現代風です。
これは録音環境や機材による処も大きいと思います。
でも、当時のライブアルバム
Doin' Our Thing に通じるような
デッドで分離のはっきりした生々しいほどのギターとボーカル。
その微妙なバランスを保ちつつ、全10曲疾走してます。
ギターソロの構築も緻密でリスナーに留まらず
コピー魂が熱く燃える出来!
それに対比する様なノリと勢い一発と思われるロックなオルガンソロは
ジョージ紫健在! という感じです。
英語の歌詞に「おじぃ」や「おばぁ」が出て来てちょっと笑ってしまいました。
琉神マブヤー1972レジェンド 2012.10.31 発売
- 琉神マブヤー1972レジェンド(英語バージョン)
- 琉神マブヤー1972レジェンド(日本語バージョン)
- 琉神マブヤー1972レジェンド(カラオケ)
ヒーロー物のTV番組「琉神マブヤー1972レジェンド」の主題歌をなんと紫が担当しました。
英語バージョンはJJがボーカル、日本語はドラムのチビさんが歌ってます。
紫のCDでは異色とも言えるのは、なんとカラオケが付いたことでしょうかね。
番組にはメンバーも出演。
MARINER ONE / 1979
- DREAMER
- LONG WAY FROM HOME
- STARFLEET INVASION
- WHEN THE MORNING COMES
- DEMON KING
- MAN HUNTER
- FRUSTRATION
- VISIONS OF FANTASY
ジョージ紫&マリナーは1979年にデビューした沖縄を拠点としたロックバンドです。
1978年に解散した紫のリーダーであるジョージ紫(Keyboarad)が中心となり結成されました。
結成当初はギター、ベース、ドラムス、キーボードの4人編成でヴォーカルはベースが兼任でした。しかし、アルバムデビュー直前にリードヴォーカルが加入し、5人編成のマリナーで始動
1979年、80年とアルバムをリリースしライブ活動も精力的に行っていたのですが…
メンバーのビザの問題で活動停止せざるを得なくなり、そのまま解散
実に短命で残念なバンドでした
紫もデビュー前の活動は長かったのですが、デビュー後2年で解散したように当時、沖縄を拠点とするバンドが日本で活動するにはいろいろな制約や問題があったのでしょうね。
今となってはマリナーの音を手に入れる事はかなり難しいと思います。
Vo:John Patterson / Ba:Morgan Hoffler / Ds:John Pringle / Gt:Glenn Ford / Key:Geoage Murasaki
MARINER TWO / 1980
- THE ANCIENT MARINER
- I'M ALONE
- NIGHT RIDER
- PEACEFUL
- MY LADY JANE
- DIAMOND IN THE ROUGH
- COMPASSION
- FOR WHOM THE BELL TOLLS
紫のサウンドと幻影をひきずりながら体験したマリナーのサウンドは予想とは思いっきり掛け離れた物でした。
てっきりバリバリのブリテッシュハードロックで来るとばかり思っていたもんで…
レコードに針を落とした時に流れ出た美しい旋律と乾いたアメリカンサウンドに少なからずショックを受けました。
ジョージ紫ってそんな引き出しまで持っていたのか!って。
紫の頃とは違い、曲作りもメンバー全員で分担しているので
よりいっそうカラフルなサウンドに仕上がっていますが、
統一感に欠けるという事もなくまとまっています。
「My Lady Jane」のバックコーラスなんて紫じゃ考えられないです。
ボーカルも正統派でハードからバラードまでしっかりカバーしているジョンと
相対するベースのモーガンのダーティーな叫びを上手い事使い分けています。
ライブではツインボーカルもこなすあたりは第3期のディープパープルのようです。でも、サウンド的にはホワイトスネイクの方が近いかな?
意外だったのは、紫に比べてハモンドオルガンの比率が減ったことです。正直、ハモンドサウンドを期待していたのに肩すかしだった感じでした。でも、楽曲を聴けば納得ですけどね。
アレンジによって適切な音を使い分けているという感じです。だからハモンドギュンギュンのソロは影をひそめています(個人的にはちょっと残念)
ソロはほとんどムーグ系のシンセでとっています。でもハモンドのソロがない訳じゃないですよぉ。だってジョージ紫だもん!
しかし、やはりハードロックバンドですよね。ライブじゃ本領発揮です!
レコードのようなお行儀のよい演奏ではありませんでした
。これが日本のバンドか?って感じでした(まあ、メンバー日本人じゃないですけど…)
Vo:John Patterson / Ba:Morgan Hoffler / Ds:John Pringle / Gt:Glenn Ford / Key:Geoage Murasaki
GMP/George Murasaki project / 1988
- ROCKING ALL NIGHT
- GIRL I LOVE YOU
- FLY AWAY
- MODE 1998
- PEACEFUL
- FAREWELL TO ARMS
- KEEP ON ROCKING
- MY LOVE
- UMINCHU
ジョージさんが元コンディション・グリーンのエツーさん(粟国悦夫)と有限会社「紫」を設立してリリースしたアルバムです。
M3のFly Awayは1983年のMURASAKI WHY NOWに収められている物と同じ曲ですが、アレンジはまったく違います。中間部の「なんた浜」は紫のMothe Nature's Plightと同じですが、Why Nowの時と同様にジョージさんはソリーナではなくピアノでメロディを弾いています。M5のPeacefulはマリナーに同名の曲がありますがまったくの別物です。
M6のFarewell to Armsはチビさんがヴォーカル時代の紫でよく聴きました。ヨーロッパのファイナルカウントダウン風の曲です。M8のMy Loveは城間兄弟のやっていたアイランドのアルバムでも聴ける名曲。ラストのUminchuは紫でも演奏されていた曲です。なかなか良いアルバムなので再発して欲しい1枚です。
ジョージ紫:Keyboard / 厚志ユタカ:Guitar / 仲門ウィリー:Bass&Vocal / 粟国悦夫:Drums
Who do They think We are ? -A Tribute to Deep Purple From Japan 1996.5.22 発売
- Burn
- Speed King
- Lay Down, Stay Down
- Strange Kind Of Woman
- Child In Time
- Lazy
- Lady Double Dealer
- Woman From Tokyo
- Fireball
- Highway Star
Deep Purple のトリビュートアルバム。楽曲ごとにメンバーが異なります。
紫からはジョージさんとチビさんが参加しました。
ジョージさんはFireballとHighway Starに参加。チビさんはHighway Starのヴォーカル担当。なんとドラムは叩いていません! このHighway Starですが、ベースが元ノヴェラの高橋ヨシロウ氏なんです。個人的に大好きだったバンドのコラボとなり、嬉しかった。
紫とは関係ないのですが、BLAZEのギター池田シゲ氏のプレイはまさにリッチーそのもので戦慄を覚えました。オープニングのBurnは池田シゲ氏のギターとデーモン小暮氏&人見元基氏のツインヴォーカルが最高です。その他豪華な参加メンバーなので列挙しておきます。
デーモン小暮、人見元基、二井原実、森川之雄、梶山章、橘高文彦、中間英明、島紀史、ルーク篁、池田繁久、藤本泰司、岡垣正志、増田隆宣、柴田直人、高橋ヨシロウ、永川トシオ、内田雄一郎、菅沼孝三、堀江睦男、工藤義弘、ジョージ紫、宮永英一(敬称略)